NEWS

新着情報

呼気AI検査、乳がんスクリーニングで感度89.8%・特異度91.8% 第34回日本乳癌学会学術総会で研究成果を発表

東京女子医科大学との共同研究、非侵襲・被曝なしの新たなスクリーニング手法として

日本の医療技術スタートアップであるMediScan株式会社(本社:東京都中央区)は、呼気中の揮発性有機化合物(VOCs)とAIを用いた乳がんスクリーニング検査に関する臨床研究の成果が、2026年6月25日(木)〜27日(土)に国立京都国際会館で開催された「第34回日本乳癌学会学術総会」で発表されたことをお知らせします。

本研究は、東京女子医科大学 乳腺外科学(塚田弘子氏、橋口浩実氏、野上真子氏、中川彩氏、野口英一郎氏、青山圭氏、明石定子氏)によって行われ、「呼気中揮発性有機化合物による乳癌スクリーニング検査の有効性 ― GC-MSおよび機械学習を用いた非侵襲的乳癌リスク評価の初期臨床検討 ―」(演題番号PO0193-1)として報告されました。

研究の背景

乳がんは早期に発見できれば治療可能ながんのひとつであり、スクリーニングの重要性が高い疾患です。標準的な検査であるマンモグラフィ(MMG)検診は死亡率減少に寄与する一方、日本では高濃度乳房(デンスブレスト)における検出感度の低さ、放射線被曝、乳房圧迫に伴う痛みなどが課題とされ、検診受診率の低さが指摘されています。こうした背景から、より簡便で非侵襲的な、受けやすいスクリーニング手法の開発が求められています。

本研究で用いられた検査は、呼気をガスクロマトグラフィー質量分析計(GC-MS)で分析し、機械学習によって疾患に関連するパターンを検出するものです。

研究の概要と結果

本研究では、2025年1月1日から10月31日までに東京女子医科大学病院を受診した女性患者173例(乳がん治療開始後の症例は除外)を対象に、呼気サンプルをGC-MSで分析し、AIによる解析で判定を行いました。

解析対象となった適格症例144例における主な結果は次のとおりです。

  • 感度:89.8%
  • 特異度:91.8%
  • 陽性的中率:88.3%
  • 陰性的中率:92.9%
  • 正診率:91.0%

また、通常のスクリーニングでは検出されにくい病変(MMGでカテゴリー1と判定された症例)についても、呼気検査により一部を拾い上げられる可能性が示されました。

研究の意義

本研究は、呼気を用いた検査が、被曝や痛みを伴わない、簡便で非侵襲的な乳がんスクリーニングの補助的手法として有用である可能性を示すものです。今後、症例の集積と外部検証を通じて、既存の画像検査を補完する検査法としての臨床的意義をさらに検討していく必要があるとしています。

MediScanは、こうした研究の積み重ねを通じて、「非侵襲で、正確かつ受けやすい検査」を社会に広げ、乳がんの早期発見と人々の安心に貢献してまいります。

MediScan株式会社について

MediScanは、呼気に含まれる成分をAIで解析する技術を通じて、「非侵襲で、正確かつ受けやすい検査」の実現を目指す医療技術スタートアップです。誰もが負担なく受けられる検査を社会に広げることで、病気の早期発見と人々の安心に貢献することを使命としています。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ先

MediScan株式会社
TEL:03-6280-6895
E-mail:info@mediscan.co.jp

一覧へ